なし

赴くままに書いています。

自分の顔

 

 自分の顔が分からなくなる時がある。朝起きて、鏡を見て、そこに映るは自分の顔。しかし・・・なにか、しっくりこない。私の顔はこんなかんじだったっけ?はてまた、私の顔はこんな感じだったのだろうか?そう思うことがある。

 整っていない自分の顔を悲観してこのように感じるのではなく、どちらかといえば、「これが自分の顔・・・なんだよね?」と再認識するような感覚に近い。そういった意味では、現実にまざまざと見せつけられた自分の顔に驚いているのかもしれない。そこまでひどい顔じゃないと思うんだけどなぁ。

 こういう感覚は年を経るごとに私の場合は多くなってきた気がする。今まで当然そこに存在していたモノに対して、ふとした瞬間に「あれ?本当にこんな感じだっけ?」「あれ?私は私だっけ?」みたいに俯瞰してみていることがある。達観したというかなんというか、少し落ち着いた証拠かもしれないし、あきらめに近い何かなのかもしれない。